我が子がケガをしたときに行った整形外科病院でのこと。
レントゲンの結果待ちのときに、数名の方の診察が目の前で行われていました。
ヒザが痛いというおばあさんに、先生は
「あぁ、それは一生治りません。つきあっていくしかないんです。」
とひとこと。
救いを求めてこられた方に、治らないという呪縛をかけていたのです。
そして簡単な電気治療を指示して診察は終わり。
そして、あろうことか次も、その次の患者さんにも同じことを言っていました。
当時、イトオテルミーの施術をしていて痛みが治ることを知っている私は、とても悲しい思いで病院を後にしたのを思い出します。
どんな症状も、身体にはとても不思議なチカラがあって、ちょっとしたきっかけのカギを開けられたなら治らないものはないと思っています。
そう、治るか治らないかは確かに個人差はありますが、その場合は
『しっかりその病気を味わいなさい』『そこから学びなさい』というメッセージ、
または『あなたの病気を通して周りを成長させる』という役目があるのかもしれません。
でも、生きるのに絶望してしまうような症状、痛みは消したいですよね。
私はそんな方々の生きる希望となれたらいいなと思っています。
治してあげる、ということではありません。
生命の神秘を見させていただいているのです。
施術をするとムニュムニュと内臓や骨、筋肉のこんがらがりがほどけだすのを感じます。
身体の声に耳を傾けてあげると、きちんと動いていることに気づけるようになります。
その前に、身体は手助けはいいけれど基本は自分で治す、誰かに治してもらおうと思わないことも大事だな~と思うのでした。